石垣島からロサンゼルスへ...

沖縄県石垣島からカリフォルニアへ、そしてダンス。

オキナワンアイデンティティー

島を出てここの沖縄県人会の人たちと接するうちに地元のことをよく考える機会が増えた。何しろここにいるウチナーンチュたち(4世、5世などの若者含め)は沖縄に対する熱意がすごい。日本語を話すことができない人も沢山いるが、沖縄の歴史、地理、言葉を学ぶことで自らのidentityやrootsを模索しているように感じる。それに感化され私も”自分の寄って立つ故郷”について知りたいと思う気持ちが強まっているように思う。

 

主に気になっている事柄としては

基地問題

・日本と沖縄、沖縄と石垣の違い

・(上に関連して)地元の人たちのナイチャーに対する考え

の三つである。

 

一つ目の基地問題に対して。

全く詳しくはないが、先日兄の基地問題に対する疑問を投じた卒論を読んで統計的に見ても米軍基地の存在はやはり沖縄県民にマイナスだということを感じた。しかも今の状況はまるで日米vs沖である。どれぐらいの比率で両派が存在しているのか気になるとこでもある。

 

二つ目について思うことは、多くの人も考えるように沖縄と日本は文化的に違う国だと感じることだ。もちろん文化だけでなく気候、食べ物、住まい、言語、顔のつくり、歴史など様々な面で異なっているがなんとなく流れている風が違う。沖縄から何十年も前にこちらに移り住んで県人会でウチナンチュ講座を教えている方も沖縄の言葉は方言ではなく言語だと言っていた。

言葉では言い表しづらいが雰囲気が違う。それは沖縄を訪れたら肌でわかってもらえること請け合いだ。しかし更に沖縄と私の故郷石垣島も違うと感じる。言葉もまたまた違う、ソバだって違う笑

アンガマやマユンガナシに八重山民謡、ミンサーだって特有のものだ。だから私にとって落ち着くのは沖縄よりもやはり石垣島

昨年末帰省した時にはLA→東京→石垣とまるで三つの違う国を体験した気持ちだったが、内地から来る人には内地→沖縄→石垣と渡ってその違いを是非感じてもらいたい。

 

それに関連して、地元民のナイチャーに対する意識も気になるところだ。私が離れていたたった一年半の間にも内地からの移住者が急激に増えて地元の新しい建物に沢山のナイチャーが店員として客として暮らしていた。ここで出会った一人のナイチャーはナイチャーが島に住むことに対して経済の活性化に繋がるからマイナスはないよねという見解を示していたのに対して、宮古島出身のある県人会の方はどんどん自分たちの島がナイチャーに乗っ取られて悲しいよねと言っていた。正直私にはどっちがどうだという意見が持てない。(いつも中立ではっきり自分の考えを持てないのが悪いとこ)はっきり言って沖縄の昔からのナイチャー嫌いは大人から子に脈々と伝わっていってるものだし当の私も島から出てもナイチャーだから仲良くできるかな、という気持ちは大きくあった。今では薄れてきているけど、昔からの教えというか環境としてまだ残っている部分はある。

良いことも悪いこともある。良い人も悪い人もいる。”ナイチャー”と一つの括りで見るのではなく、その人が島に何をしてくれているかというのを見ることが大切なんではないかと・・・。これは米軍にも言えることかもしらんな。しかし、一人の行動によって団体への印象が決定づけられるというのは避けられない事実だが。

 

 

長々としかもズバッと書いてしまったが、沖縄に関することとしてはこれらは本当に興味深いことで明確な答えはない。いろんな人の”考え”が聞けるのが大変楽しみである。

 

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